「こんどのキャンプ、雨だからやめようかな…。」
「この間のキャンプは雨でたいへんな目にあった。」
雨でも楽しく元気にキャンプする僕がカッパキャンプをオススメしていきます。この記事を読めば、雨だからといって楽しくキャンプするはずだった1日を無駄にすることがなくなるはずです。
キャンプには雨ならではの楽しさがある
キャンプは外でするものなので、雨はつきものです。
だから、週末に楽しみにしていたキャンプを雨が降るからといって中止する必要もありません。
準備さえきちんとしていけば雨キャンプもある程度快適になります。
それと、ちょっと考え方を変えてみましょう。
雨だと他のキャンパーがほとんど来ないですよね?
なので雨の日のキャンプ場というのは、穴場なんです。
キャンプ場を独占できちゃうかもしれません。
するとキャンプ本来の楽しみ、“静かな自然”を存分に楽しむことができます。
また、他のキャンプ客が少ないということはキャンプ場のオーナーさんや管理人さんも暇になるので話に付き合ってくれて、仲良くなれるかも?
キャンプ場のオーナーさんや管理人さんと仲良くなると、結構色々といいことがあるので、雨って実は結構お近づきになるチャンスなんです。
…下心ありありでスミマセン(笑)
カッパを着れば雨も意外とイケるぞ
雨で濡れるのって、嫌ですよね…。服は重くなるし、蒸れるし、寒いし、泥は付くし、臭くなるし。
でもこれ、カッパを着れば意外と気にならなくなります。雨が嫌い!って人。カッパを試してみましょう。
僕も先日、雨の日にカッパを着て野営しに行ってきましたけど、雨そのものはそんなに気にならなかったです。
(ただ、山道とかキツくて体力尽きて撤退しましたけど…、それは別記事でお話しますね。)
重要なのは、濡れる前にカッパを着ること
注意してほしいのが、雨が降ったらすぐにカッパを着ること。しばらく雨にあたってしまうと、服が重くなり、蒸れて、寒くて、泥が着いて、臭くなる。といった状態になり、その後でカッパを着ても手遅れになってしまうので。
なのでカッパはできれば携帯しておき、雨が降って濡れそうならすぐに着る。
雨のなかをちょっと移動するだけでもで、きるだけ着てから移動する。
といった使い方をしたいところです。
お高いものになると、雨が降っていない時はまるでジャケットのように着ていたのに、実は耐水性バッチリのカッパ。なんてアイテムもあります。
こういうのを常に着ていればいつ雨が降っても怖くないです。
え、そんなカッパがあるの!?と思うかもしれませんが、もう少し後で紹介しますね。(笑)
カッパの性能
「カッパってどういう基準で選べばいいの?」 「見た目が気に入ればそれを選べば大丈夫って感じかな?」 「あとは水が染みてこなければ性能としては十分だよね?」
見た目や耐水性以外にも、カッパを選ぶ際に気にしたい性能はいろいろとあります。
- ①耐水性…カッパの生地から雨が染みてこない性能
- ②撥水性(はっすいせい)…カッパの生地が雨をはじく性能
- ③透湿性(とうしつせい)…カッパの生地が内側の蒸れ(むれ)を逃がす性能
- ④通気性…カッパの生地が空気を通す性能
- ⑤保温性…カッパの中の温度を保つ性能
- ⑥形状…カッパの形 性能にけっこう影響
- ⑦ベンチレーション…カッパに空いた空気穴
- ⑧軽さ・コンパクトさ・着心地…カッパを積極的に携帯したり着たくなる
- ⑨見た目…かっこいい、渋いかどうか
30年前のカッパと今のカッパとではまったくモノが違うといっていいほどに進化してきています。
「雨キャンプやだぁ~!」
と言っていた人でも、最新のカッパを知ると
「いがいと雨もイケるじゃん♪」
ってなるかなと思います。(笑)
相反する性能を追求されるカッパ生地
「水を通さないってことは、フツーに考えると湿気も空気も、なにも通さないんじゃないの?」
確かに、普通に考えるとそうですよね。(笑)
でもカッパというのは着るものなので、この相反する性能が求められます。
各カッパメーカーさんが競い合いながらこういった素材を開発してくれているおかげで、快適な着心地のカッパの選択肢が多くなってきています。
カッパの数値的な性能として、この相反する耐水性(水が染みてこない性能)と透湿性(蒸れを逃がす性能)がよく比較されます。
耐水性の基準
耐水性は対水圧10,000mmもあればフツーの大雨でも十分です。20,000mmというのは台風とかの世界です。(笑)
ですのでよほど過酷な環境で使うことを想定していないなら、対水圧10,000mmあれば十分すぎるくらい、ということになります。
ちなみに、一般的なナイロン傘の対水圧は、たった500mmなんですよ。
透湿性の基準
透湿性の性能は、[透湿性5,000g/㎡/24h]のように表現されます。
このカッパは1日に5000gの蒸れを1㎡のカッパ生地から外に放出能力があるということです。
ここで忘れてはいけないのが、人間の表面積は1.5㎡ちょっとあるということです。
ですのでカッパの表面積もそれくらいと考えると、 [透湿性5,000g/㎡/24h] の性能のカッパは実際にはその1.5倍の7,500gの蒸れを1日に放出する能力がある、といえます。
それに対して人は 何もしなくても1日に1200gほど汗をかきます。
何かしていたり少し暑いと感じれば、汗の量はさらに多くなります。
でも数値的に見れば、急激な運動とかしないのであれば、 [透湿性5,000g/㎡/24h]の性能があるカッパの中が蒸れる心配はない、ということになります。
キャンパーなら保温性は無くてもいい
夏と冬で兼用したいのであれば、保温性は無くても大丈夫かなと思います。その分中に着ているもので補う作戦で大丈夫です。
ただし、カッパの下にある程度着こみたいなら、サイズ選びには気を付けましょう。
バイカーならバイク用にデザインされたものを
ツーリングキャンプなどをされる方は、バイク用にデザインされたカッパを選ぶとまちがいないです。
バイク用のカッパというのは、走行中のバタつきや水の侵入を防いでくれる配慮がされていたりします。
あと細かいところですが、バイクに跨った状態だとズボンの裾(すそ)が少し短くなるのを見越してあらかじめ長めに作られていたりとか。
この辺りはバイクに乗っている方なら既に知っているかもしれませんね。
僕のオススメは、ゴールドウィンというメーカーのカッパです。
僕はバイカーではないのですが、普通にキャンプで着る目的で購入しました。
理由は「バイクで走っても浸水しないなら安心だから」という直感的なものでした。(笑)
着てみた感想が、「これなら大雨でも問題なくイケるな」といったもの。
でも、普通の雨くらいなら、もう少し着ごこち重視のカッパでも大丈夫したね。(笑)
背中に空いたベンチレーションはリュックを背負うと機能しない
ベンチレーション=空気の通り穴は、背中についているものが多いです。
ここが構造的にいちばん取り付けやすいですからね。
でも、背中にリュックなどを背負うと、このベンチレーションの上にリュックが乗っかることになるため、あまり機能してくれません。
荷物を背負うことが多い人はこの点を意識しがほうがいいです。
最近のカッパはもはやフツーのジャケット感覚
最先端カッパは、雨が降っていなくても「いちおう着ておこ♪」となるようなデザインと着心地です。
このアウトドア防水透湿ジャケットを開発しているミレは最も優秀な登山用品メーカーで、数値的な性能では先ほど紹介したゴールドウィンのカッパよりも上だったりします。
ただ、かたち的に、バイクだとやはりゴールドウィンを選んだほうがいいと思います。
このジャケットをはじめから身に着けていれば、雨が降ってきた時に荷物からあわてて取り出して着る…という必要すらないわけです。
周りのキャンパーや友達が慌てているなか、余裕でいられるカッコよさ。(笑)次に買うカッパとして狙っています。
ポンチョはあまりおすすめしません
「ポンチョもアリじゃない?コンパクトになるしかわいいし。ふわっと被れるから窮屈じゃなそう。」
雨具の選択肢で迷うのは、サッと着れて見た目もかわいいポンチョですよね~
僕が初めにそろえた雨具もポンチョでした。
でもいざ使ってみると、使い勝手の悪さがけっこう目立ってしまって、けっきょくはカッパ派になりました。
ただ、携帯性が高いことも事実なので、雨が降りそうにない時の携帯用としてならアリだと思います。
両方そろえるのはアリだけど、どちらか片方選ぶならカッパがおすすめかな?といったお話です。
雨キャンプに出掛けよう!
いかがでしたか?カッパを着て、雨キャンプに出掛けたくなったと思います。
さあ、雨キャンプに出かけましょう!雨だからって楽しみにしていた週末のキャンプを中止にするのはもったいないですよ。
もっともっと、大好きなキャンプを楽しんでいきましょー!。