僕のソロキャンプでの調理はすべて焚き火。バーナーは使わない。相棒は、スキレットのフライパン。そういうスタイルのソロキャンパーです。
そんなスタイルだと、キャンパーさんから色々と質問されたりします。
- 「何で焚き火しか使わないの?」
- 「クッカーやフライパンと比べてスキレットってどうなの?」
- 「メンテナンス大変じゃない?」
- 「重たいでしょ?」
- 「スキレットだと何ができるの?」
こういった質問にお答えしていきます。
焚き火は男のロマン
僕はソロキャンプに、男のロマンを求めています。なるべく現代的な道具を使わないことで、“山”という雰囲気を最大限に感じることができる、と思っています。
また、ひっそりとしたソロキャンプや野営なんかでは、火を絶やさないようにすることで、獣や虫からある程度身を守ることができます。
そういった感じのロマン主義のもと、料理をするときもバーナーなどは使わずに、すべて焚き火。このスタイル、楽しいですよ。
クッカーやフライパンで感じる物足りなさ
調理をするだけであれば、クッカーやフライパンでも可能です。クッカーはスタッキングできるという便利さがあるし、フライパンも大きくて持ちやすく、焦げ付きも少ないといった使いやすさがあります。
でも、便利なんだけど、クッカーもフライパンも、どうしても物足りなさを感じる。そういったことはありませんか?
クッカーのここが物足りない
クッカーの強みはスタッキングできることです。ですがその強みを出すために、いくつかの犠牲が生じてしまっています。
- 薄っぺらい(厚みがない)
- スタッキングが優先、使い勝手は二の次
- アルミ素材のものが多い
- 表面がコーティングしてあるものが多い
薄い、厚みがないと何がいけないのかというと、熱の伝わり方が均一にならないので、温度のムラや焦げにつながりやすいです。
スタッキングを意識した形状は、見た目にも使いやすさにもクセが出ます。
クッカーはアルミ素材が多いのですが、クッカーという特性上、アルミ素材であることはある意味正解だと思います。でも、アルミ素材は調理の際に溶け出します。たべものや飲み物の風味を損なうだけでなく、体への悪影響が心配されています。
焚き火での調理はこまかな温度調節が難しく、またバーナーなどに比べるとどうしても過酷な使われ方になってしまうため、表面のコーティングもとれてしまう心配があります。
フライパンのここが物足りない
フライパンの強みは形と熱の伝わり方です。料理をするのにかなり向いているといえます。性能はいいのですが、キャンプで焚き火料理をするとなると、物足りなさが出てきます。
- 最近のフライパンは焦げ付き防止加工にかなり頼っている
- 日常生活でよく目にする
最近のフライパンは、焦げ付かないように表面に焦げ付き防止加工がされています。高温になるとこの加工が剥げてしまうだけでなく、有毒ガスが発生したりする可能性もあります。つまり焚き火調理にはあまり向いていません。
また日常生活でよく目にすることから、非日常的な雰囲気を楽しむキャンプで使うと、わるい意味で家庭感が出てしまって雰囲気がだいなし、といった課題もあります。(これ気にするのは僕だけでしょうか?)
スキレットなら満足いく焚き火料理ができる
その点スキレットなら、形よし!熱の伝わり方よし!キャンプの雰囲気よし!です。なぜかキャンプで食べるものがおいしく感じるのは、雰囲気のせいだけじゃなくて、きっとスキレットによるおいしさ補正がかかっているからに違いありません。
あとは温度・耐久性・焦げ付きなんかをぜんぜん気にする必要がなく、焚き火の上でガシガシ使えるので、使っていてすごく楽しいし、調理に集中できますよ。
それにこの独特の雰囲気が出せるのが、他の何にもかえがたいです。
スキレットの誤解
スキレットと聞くと、比較的ベテランキャンパーが使うもの、というイメージが定着しているようですが、それは誤解です。
キャンプ初心者は色々と慣れないことも多いので、いきなりスキレットは少し大変かもしれません。しかし、何回かキャンプしたことがあるのであれば、次のステップとしてスキレットを選択するのはアリだと思います。
メンテナンスはわりとテキトーでOKです
スキレットと聞くと、シーズニングなどのメンテナンスが大変なんじゃないの?と聞かれます。確かに、シーズニングはある程度しないといけません。
でもそんなに大変じゃあないですよ。僕が使っていて感じる印象です。
- シーズニングは使うたびにしなくても大丈夫
- “空焚き→オイルぬる→おわり”の簡単手順
使うたびにシーズニングしなくても、そうそうサビません。使い始めの何度かはシーズニングしたほうがいいですが、油が馴染んでくると数回の使用に一回、シーズニングするだけでも大丈夫になってきます。
これにはコツがあって、油が全部トンでしまうほど空焚きしない、洗う時はなるべく洗剤をつけないで油を落とし切らないようにするといいです。
また、シーズニングの最後にくず野菜を炒めるというのがありますが、僕はこれをやっていません。そもそもくず野菜を炒めるのは鉄臭さをとるという意味しかないみたいなんです。でもこれ、しなくても鉄臭さを感じたことはないです。
つまりメンテナンスは、わりとテキトーでOKなんです。
重くないスキレットを選びました
スキレットは使いやすく、雰囲気もサイコーなのですが、重さがあるという欠点は確かにあります。ですが、スノーピークのコンボダッチ デュオはスキレットの常識を覆すような軽さがありました。
これ、バラで買うことはできなくて、セットでしか売られていないんです。
- ふた
- プレート×2
- ポット
- スキレット
ふた
どのパーツにもピッタリはまる蓋です。この蓋がほどよい重さである程度の圧力をかけてくれるので、標高の高い山などで沸点が下がりすぎるのを防いでくれます。見た目も上品。
プレート
僕が普段スキレットとして使っているのがこれです。名前からして、たぶんメーカーとしては取り皿てきな使い方を想定していたんだと思います。でもこのプレートがスキレットとしてちょうどいい大きさなんです。
この、プレートの重さ。単体だとなんと!700gです。同サイズのスキレットのおよそ半分しか重さしかないんです。この軽量化のヒミツはつくりに全く無駄がないこと。洗練されたデザインが物語っています。
そんな凄いプレートが、取り皿ということで2枚入っています。完全ソロで考えるなら、予備としてもう一つあるのでさらにガシガシ使えますね!
ポット
この中に含まれる「ポット」と呼ばれるものが、ダッチオーブンですね。
蓋の上に炭火をのせることもできますが、このポットの上にプレートを乗せてその中に炭火をたっぷり入れるといった使い方もできます。
僕は雰囲気重視で吊るして使うことが多いです。
スキレット
コンボダッチ デュオのスキレットは、正直いって少し大きすぎるかな、といった印象です。
だからソロキャンパーの僕はほとんど持って行ったことがありません。でも、プレートとスキレットを使い分けることで、調理の範囲がぐんと広がるはずなので、2人以上でキャンプをするという方にはかなりアリなアイテムだと思います。
必要なアイテムだけ持って行っていこう
コンボダッチ デュオは、スキレットとしてはかなり軽いです。とはいっても、全て持って行くとなると、やっぱり重いです。なので、献立から考えて必要なアイテムだけに絞って持って行く、という使い方がいいと思います。
まとめ
いかがでしたか?スキレット、使いたくなってきたんじゃないでしょうか?焚き火でガシガシ、楽しく料理しましょう!