東ドイツ軍幕を使ってみたいけど使い勝手はどんなだろう?東ドイツ軍幕ってカッコイイの?
東ドイツ軍幕を2枚持っている僕がこういった疑問にお答えします。
東ドイツ軍幕とは
東ドイツ軍幕は、東ドイツ軍で支給されていたポンチョのことです。ポンチョなので、腕を通して首元でボタンをかけて、着るといった使い方をすることができます。
でも、我々日本人が着こなすのはチョット無理かもしれません。僕も初めは着てみたのですが、ハードボイルドどころかブカブカでした(笑) ドイツ人男性の平均身長181㎝という高身長に合わせて作られていて、我々日本人男性との平均身長の差は11㎝もあるんです。
で、元々の用途としては、行軍時にはポンチョとして着て、キャンプ時にはテントとして使っていたわけですね。これを複数人分連結することでタープやテントとしても使えるようになっているため、東ドイツ軍幕と呼ばれています。
今どきのキャンプ事情としては、この東ドイツ軍ポンチョを着るわけでもなく、1人1枚ではなく複数枚も使ってテントやタープにするという、なんとも贅沢な使い方をされているわけです。
そもそも東ドイツ軍ってなんだ?
東ドイツ軍幕ユーザーなら東ドイツ軍というのがどういう存在だったかということを少し知っておくとさらに雰囲気を楽しむことができると思います。
東ドイツ軍というのは、ドイツナチス軍とは別物で、第二次世界大戦が終わった後に存在した軍です。冷戦時代に組織された軍で、この頃は西ドイツ軍と東ドイツ軍で分かれていました。
上官への絶対服従義務など、旧ドイツ軍から受け継いだスパルタ的な面が残っている、けっこう厳しめの軍だったようです。当時の東ドイツ軍人さんは、きっと大変な軍人生活を送っていたんでしょうね。
複数枚をボタンで連結・オールコットン
組み合わせ方は、軍幕ではスタンダードなボタン式が採用されています。ボタン式なので、辺と辺で組み合わせる基本から、わざと少しズラしたり一部だけ開けたままにするといった応用まで可能になっています。
また、ボタンもアルミでできており、幕部分はオールコットンのため、燃えたり溶けたりしないので、薪ストーブの煙突穴を開ける場合なんかに便利そうです。近くで焚き火ももちろん可能です。
そのほか、状況に応じて色々な形に応用できる可能性を秘めていますので、本当に使いこなすには熟練度合いが問われると思います。言い換えれば、どんどん自分のキャンプに馴染んでくる、といったところでしょうか。
多少風が吹き込むような設営の仕方でも、焚火の暖まるといったハードボイルドな使い方が雰囲気が出てオススメです。
良くも悪くも正方形
東ドイツ軍ポンチョは、良くも悪くも正方形の形をしています。
(180㎝×180㎝)
この形は、広げた状態としてはシンプルなのですが、立体的にしようとすると一部を折り畳むといった工夫をしなければならないため、無駄な部分が生じてしまうという面もあります。
そのため、持ち運び体積・重量の割には、どうしてもやや小さめのテントになってしまうんです。
とはいっても、例えば正方形のまま斜めに立てて使う場合や1枚で使う場合は折り畳まなくても使えるので、持て余すかどうかは工夫次第といったところでしょうか。
雰囲気は間違いなく出ます。シブい。
色、形、素材、そして歴史。雰囲気は間違いなくあります。シブいです。これは間違い無いです。
ただ、東ドイツ軍幕を使うからには、持っているギアが違和感無いかといった問題は出てくるかもしれません。
僕の場合は、地べたスタイルで下にブランケット(イタリア軍)を敷き、ジャケットはN-1デッキジャケット(アメリカ海軍)を着ています。イタリア・ドイツ・アメリカ…今気づきました。自分の節操なしなギアの選び方。(笑)
見方を変えてみましょう。第二次世界大戦の時は、ドイツ・イタリアvsアメリカという関係だったのが、皆が仲良くしている…とても平和でいいことですね。
現在1枚あたり〜1万円が相場
東ドイツ軍幕は、1960年代に製造されたホンモノのデッドストック品なので、プレミアがついてしまっていて、1枚あたり高いと1万円ほどが相場になっています。
これを割に合わないと取るかどうかですが、僕は2枚持っています。そしてもう一枚買おうかなと悩み中。
軍幕入門としてオススメ
いかがでしたでしょうか。東ドイツ軍幕についてチョット気になっていたのがすごく欲しくなったという人も多いのではないでしょうか?
繰り返しになりますが、デッドストック品で数が限られているものなので、今後安くなることは無いと思われます。
それどころか、入手が難しくなる可能性すらあるので、もし手に入れようか迷った方は、買っておいて損はないと思いますよ。
ひょっとしたら今より値上がりして高くで売れるかも?
でも、そんなお金のことはいったん忘れて、カッコイイ軍幕で、カッコイイキャンプ、してみませんか!