僕はキャンプも野営もするのですが、バーグハウスのフェルマスターリッジという靴を使っています。
それまではワークマンで買った防水シューズや真冬でカジュアルに使える防寒シューズなどを使っていたのですが、歩きの性能という点で不満があったので、思い切ってバーグハウスの登山靴を買ってみました。
バーグハウス社は1972年から自社製品を作り始たかなり歴史ある会社なのですが、日本市場に参入したのはつい最近の2009年なので、日本ではまだまだ知名度が低いかもしれませんね。
今回は、キャンパー目線、靴のオーナー目線で、いいところ、わるいところをレビュってみようと思います。
ちなみに読者は、次のような方を想定して書いています。
「バーグハウスの作る靴ってどんな感じなんだろ?」
「バーグハウスというメーカーってどっちかというとマイナーなイメージだけど、靴の性能はどんな感じかな?」
「見た目が渋くてカッコイイからキャンプ用に買ってみようかな。」
見た目のシブさに一目惚れ
登山用品といえば、登山靴に限らずカラフルな見た目のウェアが多いですよね。
これは視認性を高めることで万が一滑落などして動けなくなってしまった場合に発見してもらえるという利点があります。
僕はどちらかというとキャンプには落ち着いた感じや渋さといった雰囲気を求めるので、 キャンプ用にトレッキングシューズを…と思って見てみると、わりとカラフルなシューズばかりでうんざりしていました。
そんな時見つけたのがバーグハウスのフェルマスターリッジという登山靴です。
なんといっても見た目がシブい。
登山靴はカラフルなデザインが多いなか、バーグハウスの靴だけはヴィンテージてきなシブさがある。
おかげでキャンプコーデに合わせやすくてイイ感じです!
トレッキングシューズ初心者でも違和感ありませんでした
登山靴慣れしていなかったので、履いてみると違和感感じるのかなと思っていたけど、そんなことは全くなく、快適そのものでした。
やはりトレッキングシューズだけあって斜面を歩くのもすごく楽で、これまでは避けていたようなルートも全く問題なく歩ける。
斜度45度くらいまでなら安心して足を置いていける感覚です。
ただ、脱ぎ履きがちょっと面倒でした。
紐靴なので紐を縛る必要があるのですが、その際毎回、左右にある合計6つのフックに紐を引っかけなくてはいけないんです。
これ、登山している方からしたら、そんなの当たり前じゃんって言われるかもしれませんが、テントの中が土足禁止なキャンパーにとっては致命的ともいえる煩わしさだと思います。
とはいえ僕は1日中履きっぱなしなので、その点は問題なしです。キャンプに来た時や朝寝袋から出た時に、「あー履くのめんどくせ!」と一回ぼやく程度で済んでいます。
1日中履いていてもゴアテックス素材の透湿性おかげかムレないので。
防水性能があるから水に入りたくなる
防水性能もバツグンで、足の甲が水に浸かるくらいまでなら浸水しない作りになっています。
なので、雨の日や浅い川なんかへっちゃらで、むしろ自分から入って楽しむ。
「 ふふふ。 水め、浸水してこれまい。」
「 なんだか初めて長靴を履いて水たまりに入って遊んだあの頃を思い出すなぁ… 」
先日のキャンプでは、河原で遊んでいて川にボールが流されてしまった人がいて、靴と靴下を脱いで取りに行こうとしている人がいたので代わりに靴のままバシャバシャと入っていって拾ってあげました。
靴のまま結構水がある所に入っていったので周囲からの「え!?」という反応にドヤ顔ですよ。
ゴアテックスやVibramソールをうまく活用
バーグハウス社が販売している靴は、実は1種類だけ。(2020年3月現在)
そもそもそんなに靴の専門メーカーというわけではないみたいで、どちらかというと服やリュックなどに力を入れているといえます。
そんなバーグハウス社が販売するたった1種類の靴であるフェルマスターリッジは性能に問題があるのか?というと、そんなことはありません。
普通のメーカーが全てのパーツを自社開発しようとするところを、バーグハウス社はゴアテックス生地やVibram(ビブラム)ソールなどの優秀な素材メーカーのアイテムを活用することで高い性能の靴に仕上げていると思います。
バーグハウスはゴアテックスを最初に取り入れたメーカー!?
最近でこそ、世の中にこれほど浸透したゴアテックスという防水透湿素材。
バーグハウス社はこの素材を1970年代には既に開発に取り入れていました。
そのおかげか、ゴアテックス社とは仲がいいらしく、素材を安めに入手することができるんだとかできないんだとか。
そのおかげで商品価格も他のメーカーよりも抑えることができているんだとか。(好日山荘店員さん話より)
Vibramソールは定評あり
Vibram(ビブラム)社は完全に靴のソールだけに特化した会社で、靴メーカー用のソールを制作・販売しています。
Vibram社のソールは、グリップ力・安定性・耐久性に定評ありです。
ゴアテックスとおなじく、Vibramソールが使われている靴はそれがウリポイントになるほどです。
ヘタに自社でソールまで制作してコストダウンしようとしているメーカーよりも、こうやって餅は餅屋的な活用をしている方が良いものが作れるんじゃないかなと思います。
バーグハウス社の場合は、そこに自社の味やデザインといった部分で付加価値を加えている感じですね。
自分に合ったものを選ぶコツ
選ぶときのコツ①:1センチほど小さめを選ぶ
登山靴選びの基本として、ミドルカット~ハイカットのモデルは足首で固定されるため、半サイズ程度大きいものを選択するというものがあります。
しかしバーグハウス社はイギリスのメーカーなので日本人より足が大きく、日本人の我々の場合ワンサイズ小さいものを選ぶほうがよさそうです。
僕は普段の靴のサイズは27.0cmなのですが、フェルマスターリッジは26.0cmのものを選択してほぼジャストフィットでした。
選ぶときのコツ②: インソールはSuperfeetが定番
靴を購入した時いっしょにインソールも購入しました。
Superfeet(スーパーフィート)が鉄板で、ハイパフォーマンスであるGREENを選択。
GREENは歩き疲れを軽減してくれる一方で、土踏まずへの干渉が大きいために偏平足がキツい人にとっては痛くなる可能性があるとのことでしたが、特に痛くはなりませんでした。
ただ、5000円ほどするため本当に必要だったかなとかは考えないようにしています。
まとめ
どうでしたでしょうか。登山靴であるバーグハウスのフェルマスターリッジですが、キャンパーさんにこそオススメしたい一足だと思います。